種子こそ農業の基本。野菜の品種とともに70年、そして未来へ。
1、 畑の準備
- 地力があり膨軟な土質で品質・収量が上がる。粘土地は根形、品質が低下する。
- 施肥は向陽2号程度必要、低温期は低温でも肥効の良い千代田化成、マグホスなどを多めに散布しておく。
冬から春ではチッソ15~20kg、リン酸30~40kg、カリ15~20kg程度を、夏蒔きは左記の50~70%を標準に施肥する。
- センチュウ、ヤサイゾウムシ、タネバエなどの害虫、および立ち枯れ、シミ、菌核病などの病害に注意し、それぞれ登録農薬を使用する。
2、 播種期
- べによしは肥大の早い品種なので無理な早蒔きは避け、適期蒔きで収量品質を上げる。
- 関東平坦地では7月下旬から8月下旬が適期、肥料を多くして遅く播種する方が品質が良い。
8月上中旬の雷雨を待って播種すると良い。
水分確保するために梅雨の水分のあるうちに施肥マルチをしておくと太陽熱消毒になり雑草、病原菌の防除になる。
3、栽培管理
- 播種時の多湿は立ち枯れ、青首の原因になり根形が乱れる。
生育初期の乾燥は横縞、割れの原因になる。
- 生育中に土寄せする。越冬する場合は厚めに土寄せしておく。
黒ハガレ、黒ハン病やナンプ病の発生が見られるところは早めに農薬散布する。
4、 収穫
- 収穫が遅れると割れ、シミも多くなるので早めに収穫する。
べによしの肩は細目で、尻太詰まりが良いため収穫適期が早いので注意する。
- 土壌水分が多いときに収穫するとひび割れが出やすくなるので収穫後根内の水分が減少してから洗浄すると良い。